ピアノコンクールのアクシデント

つい最近、なかなかお目にかかれないアクシデントを目撃しました。

僕の言うアクシデントは、よくテレビのバラエティ番組なんかで紹介されている「ハプニング映像」のことです。

さて、僕が遭遇したアクシデントですが、舞台はピアノコンクールの会場でした。

なんでそんなところにいたのかというと、友達がそのコンクールの参加者だったからです。

コンクールの当日では、次々とコンクールの参加者が演奏をする中で、僕は観覧席で眠気に耐えつつ聴いていました。

そして、友達の出番の1つ前に演奏する人が現れたとき、アクシデントは起こりました。

テクテクとピアノに向かって歩く女性がピアノの手前で躓いてコケたんですよ。

シリアスな空気の漂うホールの中でコケる女性。

かなりシュールな場面に、僕は笑いよりも冷や汗が先に出ましたね。

その後の女性の演奏はどこかぎこちなかった気がします。

アクシデントのおかげかどうかはわかりませんが、出番になって登場した僕の友達は、終始とても冷静な立ち振る舞いでした。

ピアノコンクールが終わり、友達と話す中でその女性がとても落ち込んでいたことを知りました。

やっぱり本番直前のあのズッコケがこたえたんですね。

友達の演奏を賞賛するのと同時に、その女性に「次は大丈夫」と心の中でささやかに応援してました。